当院の取り組みOur Hospital's Efforts
造血幹細胞移植推進拠点病院とは
造血幹細胞移植を必要としている患者さんに対して、適切な時期に適切な種類の移植医療を提供するために必要な「人材育成」、「地域連携」、「コーディネート支援」事業に中心的な役割を果たすことを期待される医療機関です。
当院は厳正な審査を受け、2015年8月に九州ブロックの拠点病院として厚生労働省に選定されました。
- 1移植に携わる多職種の人材育成
- 2コーディネート期間の短縮
- 3地域連携を含むネットワーク構築
により九州エリアの移植技術の均てん化、移植成績の向上を目指します。
九州大学病院が目指す移植拠点病院としての方向性
人材育成
- 出張研修やセミナーを開催し、移植医療に関する知識の磨き上げを図る
- 多職種において九州大学病院での短期研修を受け入れ、知識・技術を共有する
- 移造血細胞移植コーディネーター(hematopoietic stem cell transplantation coordinator: HCTC)の新規育成
- 長期フォローアップ(long-term follow up: LTFU)認定看護師を増やし、LTFU外来の充実を図る
地域連携
- 「造血幹細胞移植地域支援センター」を院内に設置し、地域の非移植医・非血液医からの相談に対応する
- 移植後外来診療を支援(医師派遣)する
- 連携医療機関からリスクの高い移植患者さんを受け入れる
コーディネート支援
- さらなる骨髄/末梢血幹細胞採取件数の増加を目指す
- 採取施設の少ない地域では、骨髄バンクと協力して近隣他県での採取を調整し、コーディネート期間を短縮する
九州大学病院での移植
移植実績件数
|
2018年 |
2019年 |
2020年 |
合計 |
骨髄移植 同種 |
38 |
41 |
37 |
116 |
末梢血幹細胞移植 同種 |
27 |
27 |
27 |
81 |
末梢血幹細胞移植 自家 |
13 |
28 |
18 |
59 |
臍帯血移植 |
22 |
12 |
22 |
56 |
合計 |
100 |
108 |
104 |
312 |